karariです。
島(実家)での生業は遠洋漁業でしたが、副業として養蚕をやっていました。と言いますか自分が小学生の頃、突然始まったような...
畑一面桑の木が植えられ、その側には蚕小屋が出来ました
画像提供元:https://www.photo-ac.com/
以降もphoto-acさんよりお借りしています
振り返りますと、副業としては、なかなかの初期投資が必要になり(どこにそんな資金があったのだろう...)利益はあったのかな...少し調べてみました
桑の木 蚕の主食
苗を植えてから3~4ヶ月で葉が茂る。比較的早く収穫でき、実を付けた後枯れるが、また葉を付ける(わりと手間要らずだった気がします...)ただ、蚕は大量に食べるので、畑一面が桑畑になり葉刈りも大変だった
桑の実は食べられるけど、美味しくはなかった(個人的感想です)
蚕(かいこ) お蚕様と呼びました
注)画像があります虫が苦手な方はお気を付けください
・三センチ程の幼虫を仕入れ、桑の葉を食べ続け倍の6センチ程に成長
*虫が苦手な方、失礼しました...
・成虫したお蚕様は、糸を吐き続け繭(まゆ)を作ります
・繭(まゆ)を選別して出荷
蚕小屋
・お蚕様を入れるゾーンが2つ
・その上に台車2レーン
・電気設備も必要だったのかも
初期投資をしてまで何故、こんな虫を(苦手です)
鳥肌ものだった自分に
「お蚕様から作られた繭は、とても高価な絹糸になる。
だから大事なお蚕様なんだと」聞かされました
とはいえ、手伝うにも不気味な生物に違いなかった
幸い素手でお蚕様を触るようなことは無く、ただひたすら桑の葉を準備して食事をして頂く...
一斉に桑の葉を食べ始めるとザーザーと雨が降っているような音がしていました
出荷した繭がどうなるのかを知ったのは、後に、この映画を見てからでした
お蚕様でつくられた繭(まゆ)の一個一個を女工さんたちが
一本の糸にしてゆきます...
働きに出るのも野麦峠を越えて...
女工さんたちが紡いだその糸で洋服や着物が出来るのです
この映画を見た時、自分は島を出て紡績工場に勤め、その寮から高校に通っていました(このお話は別の機会に)
養蚕と時代が前後しましたが、繊維産業も高度成長期を迎えることを考えると、初期投資をしても副業としては良い収入が見込めていたのかも...。お小遣いなかったけど
今回調べてみて
・お蚕様の歴史は古く生糸を作り出す不思議な生物。近年医療分野で脚光を浴びるようになっていること
・当時、島で養蚕を始めた家が他に思い当たらないことから、なかなかのチャレンジャーだったことがわかりました
そのチャレンジャーは父だったのかも知れない...
これは大きな発見でした